複数の海外旅行保険に加入している場合の保険金支払い
良くあるケースである「クレジットカード付帯の海外旅行保険」と「旅行期間に任意加入
した海外旅行保険」の両方に加入している場合の保険金支払いについてです。
さて、海外旅行保険に任意で加入する場合、インターネット申込でも店頭などでの申込書記
入によるものでも、「他の同種類の保険契約があるか?」という告知事項がありますね。
また、保険会社へ保険金の請求を行う際の「保険金請求書」には、
①お持ちのクレジットカード
②カードの種類(ゴールドなど)
の記入欄があります。何のためにこのような告知事項や記入欄があるのでしょうか。
仮に海外でケガによる治療を受けて、治療費や治療に伴う交通費など50万円を保険会社へ
請求したとします。
保険金は実費で支払われるものですから、2件の保険契約があるからといって、両保険会社か
らそれぞれ50万円(合計100万円)が支払われることはありません。
では、請求者はどちらの保険会社へ事故報告し保険金請求を行うのか?
保険契約者が両保険会社に分けて請求する必要はありません。
一般の方は、どのように分けたら良いのかも解りませんから当然です。
ということで… 保険契約者は、一方の保険会社へ請求することになります。(普通は任意
加入した保険会社へ)結果、保険金請求を受けたA保険会社は、前述の申込書の告知事項や保
険金請求書記入欄に書かれている「他の保険契約」であるB保険会社へ保険会社間で負担割合
の請求(交渉)を行います。
保険会社間の負担の割合は、医療保険金の保険金額の割合で手続きされるのが一般的のよ
うです。たとえば、クレジットカード付帯のB保険会社の医療保険金額が、200万円で、任意
加入のA保険会社の医療保険金額が800万円だった場合、今回の保険金請求50万円の内、5分
の1相当の10万円がB保険会社の負担になり、5分の4相当の40万円がA保険会社負担という具
合です。
一般の方が保険会社の負担割合まで理解する必要はありませんが、その関係で告知事項や記
入欄があるということはご理解頂けたと思います。
また、今回の例では、複数の海外旅行保険に加入していても、請求の手続きという煩わし
い作業は、1保険会社で良いということも覚えておいてください。
但し、例外もなくはありませんので、保険金の請求時には、保険代理店で契約した場合は保
険代理店へ、直に保険会社のホームページで加入した場合の保険会社へご相談ください。
注)アメブロ(KURODAのページ)に表示される保険会社の広告は当社扱いではありません
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