自動車事故の過失割合

 ご存じの通り、強制保険と言われる「自賠責保険(普通は車検毎に支払っている)」の賠償対象は、「人」に限られていますので、ほとんどの方が任意保険と言われる「自動車保険」に加入して、対物賠償や自分の怪我・自分の車の損害に備えています。

 そして、対人事故・対物事故となると「示談交渉」が必要となる訳ですが、一般の方同士ではなかなかうまくいかないですし、煩わしく思う方や苦痛に感じる方がほとんどです。お金持ちは自動車事故でも自費で弁護士に依頼できるのでしょうが、私を含めて一般人はそうもいきません。そのために保険会社には示談代行が許されていて、保険会社の示談代行は任意保険に加入する利点のひとつだと言えます。

 念のため補足しますと、我々のような保険代理店は「示談代行」はできません。「示談代行」とは、契約者に代わり相手当事者と事故の過失割合や賠償請求したりする交渉のことです。代理店の役割は、契約者と保険会社間の連絡や情報提供などが代理店の重要な役割です。

 また、「示談交渉」とは民事上のことで、自動車事故の際に課せられる「行政処分」を含めた刑事上の責任は自動車保険では一切関わりできません。

 さて、本題の「過失割合」です。保険会社が「過失割合」について相手方と示談交渉する際には、過去の「判例」を参考にして行います。よく自動車事故では、一方が100%悪くなる事故はないと言われますが、次の基本事故形態3例については、一方の100%過失事故とされています。

① 追突 信号待ちしていたA車にB車が追突した場合、B車の100%過失事故

② 信号無視 B車が信号を無視して交差点に進入し、A車と衝突した場合、B車の100%過失事故

③ センターラインオーバー・・・B車がセンターラインを超え、対向車A車と衝突した場合、B車の100%過失事故

 ※ただし、いずれもA車に道路交通法上の違反などが無い場合です。一例を挙げると、①のケースで、A車に理由の無い急ブレーキがあった場合、②③のケースでA車に速度超過があった場合などなどはA車にも過失割合が認められることになります。

 では、交差点の出会い頭事故など上記ⅠからⅢ以外の事故形態の過失割合は、どのように交渉されるのでしょうか。 過去の判例を参考にと申し上げましたが、実際には、ほとんど保険会社の事故担当者が、「別冊 判例タイムズ」という交通事故の判例集を見て、事故形態を当てはめて交渉します。

この「別冊 判例タイムズ」は一般に書店やインターネットで販売されているものです。

 一概に交差点の出会い頭事故といっても、一方に一時停止の標識があったり、一方の道路幅が明らかに広かったりした場合にも、それぞれのケースで判例タイムズ記載の形態にあてはめます。そして、「修正要素」と言われるものがあれば基本割合から修正します。

例)A車側に一時停止標識のある同幅員の交差点で、出会い頭でB車と衝突した場合の判例タイムズ記載の基本過失割合が、A車80%に対して、B車20%だとした場合。 A車が一時停止を怠って交差点に進入した場合のA車の修正要素が10%加算となり、過失割合はA車が90%でB車が10%となります。同じ事故で、B車にも速度超過の事実があった場合に10%の修正要素超過であれば、最終的にA車80%B車20%の過失割合となります。

 ※上記割合は例で記載したもので実際に判例タイムズに記載されているものとは異なります。※スピード超過の修正割合は、超過スピードによって異なります。

 事故の形態はさまざまです。万一不幸にも事故を起こしてしまった場合や巻き込まれた場合に過去の判例に必ずしも当てはまらないこともあるかも知れません。ただ、そのようなケースで揉めに揉め裁判することになっても、裁判所も「判例」を元に近い形態を参考にして判断することになります。

 結局、前述100%過失事以外の事故に備えるため、自動車事故による金銭的な自己負担をなくすために、車両保険に加入されることをお勧めします。


 自動車事故の対応には一定の経験が必要です。自動車保険は経験豊富な代理店で契約しましょう。 http://www.beelines.jp

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